コンバージョンをあげるために、ランディングページの改善というのはよく言われますが、実はそれ以外にウェブサイトの改善を行うために効果的な改善ポイントがあることをご存知でしょうか? この改善ポイントを攻略するだけで売上UPにつなげることも難しくありません。
今回の記事では、今すぐ売上UPをしたいと困っているあなたに、かんたんにウェブサイトを改善して売上をUPさせる方法を公開します。
商品詳細ページへの直接誘導は危険?
提供する商品、サービスを詳しく紹介するためには、ユーザー(ターゲット)を商品詳細ページへ誘導する必要があります。しかしただ単に詳細ページへ誘導するだけだと、ユーザーが満足せずに購入まで至らないことがあるのです。それはなぜでしょうか?
例えば今あなたは加湿器を購入しようとしていたとしましょう。部屋の乾燥で肌がかゆくなるのを未然に防ぎたい、喉の乾燥を防止して風邪をひかないようにしたい、せっかくならアロマ効果のある加湿器を選びたい・・・と様々なニーズを抱えて加湿器の販売ショップにアクセスします。
もしもその加湿器の販売ショップの品揃えが豊富で、何百種類もの加湿器があったとしたら・・・。
あなたは自分にピッタリの加湿器をすぐに選び出すことができますか?
もともとユーザーは「どの商品が自分にピッタリなのか」「どれを選べば失敗しない買い物になるのだろうか」という二つの大きな不安を抱えながらウェブサイト内を閲覧します。
ユーザーが自分なりに考えてウェブサイト内を回遊し、選んだ商品の詳細ページを閲覧しても、ユーザー自身が自分で判断してその詳細ページまで辿り着いたのに、自分が求めていたものとマッチしないと判断してそのウェブサイトを離脱してしまうことがあります。
先の加湿器の販売ショップの場合、商品数は豊富にあって他社を圧倒するラインナップが差別化であり、「売り」だったとしても、それが逆にユーザーの判断基準を増やしすぎてしまい、迷わせ、結果的にユーザーが満足せずに離脱してしまうということです。
要するにユーザーは「うまく商品(サービス)を選べない」ということです。
反対に考えると「うまく商品(サービス)を選んであげさせる」ことができればユーザーの満足度が上がり、購入まで促すことも難しくありません。
ガイドページを作ってユーザーを購入まで導こう
そこで有効な方法として挙げられるのが「ガイドページ」です。
※中尾が勝手に名付けたページです。要するにウェブサイト内における「案内図」みたいなイメージで考えて頂ければとw
加湿器の場合で考えてみましょう。
・肌の乾燥防止→「肌の乾燥防止を重視したい人はこちら」
・喉を潤したい(風邪予防)→「風邪を予防したい人はこちら」
・アロマ付きの加湿器を探している→「アロマ付き加湿器一覧はこちら」
これら3つのニーズを持つユーザーに対してガイドページを作って案内してあげましょう。
上記のようにユーザーのニーズにマッチした案内図をトップページ、または商品一覧ページ内に用意することで、初めてアクセスしてきたユーザーでも迷わせることなく、ユーザーにマッチした(求めている)商品詳細ページまで誘導することができます。
ガイドページを改善して購入数、購入単価が上がった事例
あるネットショップサイトで効果があった例をお見せします。 もともとこのサイトにはガイドページに該当するページはありましたが、ユーザーのニーズごとの整理がついておらず、またデザイン(見た目)にも商品を選びにくい内容になっていました。 上記の問題点を改善し、サイトを20日間運用した後の結果です。
右側にある「ページの価値」という数値が「76円」→「97円」まで上昇しています。ガイドページの改善によってガイドページを経由したユーザーの購入単価が上がったり、ガイドページを経由して商品の購入数が増えたことを意味します。
【注釈】ページの価値とは? ページの価値というのはコンバージョン設定で、コンバージョン達成した際の金銭的価値を設定している場合にGoogle Analyticsで表示される指標です。
■例えばある商品を購入完了した(コンバージョンした)場合の金銭的価値を5,000円と設定していた場合
トップページ→ガイドページ→詳細ページ→購入申し込みページ→購入完了ページ
あるユーザーが1回のセッション中に上記5つのページを遷移(移動)して5,000円の商品を購入したので
5,000÷5=1,000円
各ページに1,000円ずつ「ページの価値」が生まれたと判断してウェブサイト内のページの評価価値を数値化します。
当然ページの価値、価格が高い方が良く、購入につながったページとして貢献度の高いページを意味します。
あなたのウェブサイトはユーザーが迷いやすい導線であったり、商品が選びにくい状態ではありませんか? もしそうだとしたら今すぐガイドページを作りユーザーが満足できる商品の選び方を提案してあげましょう。