ディスプレイ広告が効果的ってよく聞くけど、そもそも検索連動型広告とどう違うの?
ディスプレイ広告を始めようと思っているけど、何から手をつけていいのかわからない。
僕の周りでもよくこういう話を聞きます。
今日はディスプレイ広告を始めるために必要な戦略と思考法をお伝えします。
目次
検索連動型広告とディスプレイ広告の違いを知ろう
検索連動型広告は検索クエリを入力した際に、検索結果に表示されるテキスト型の広告です。
Yahoo!だとYahoo!プロモーション広告、GoogleだとGoogle Adwordsで利用できます。
ディスプレイ広告は、ユーザーが見ているサイト、ブログ等に表示される広告です(テキスト・画像形式その他Flash等)。厳密に言うとGoogle Adwordsだと「ディスプレイネットワーク」Yahoo!プロモーション広告だとYDNと呼ばれるものです。
↑上の画像だと赤枠の部分です。
ちなみにディスプレイネットワークには様々な種類があります。
引用元:Googleビジュアルナビ
検索連動型広告との最大の違いは、ユーザーが検索行動をとっていない時でも商品やサービスを訴求する事が可能だと言う事。
Googleのデータだと、検索ユーザーが積極的に検索クエリを入力して検索行動を起こす割合は、インターネットを利用している全体の10%も満たないそうです。
好きなブログ、いつも読んでいるニュースサイトを閲覧しているときに、自然と商品やサービスを訴求できる。そうです、テレビやラジオ等のマスメディアのような広告になります。
※マスメディアよりもユーザーの興味・関心に沿った広告を出せる点が大きく違いますが・・・。
ユーザーの心理段階によって検索連動型広告とディスプレイ広告を使い分けよう
検索連動型広告とディスプレイ広告の違いを視覚的、論理的に理解する上で、上記の購買心理を理解するのが一番わかりやすいと思います。
国内有数のリスティングプレイヤー阿部圭司さんのセミナーに参加した際に教えて頂いたのですが、検索連動型広告は、AISASの「S」、すなわちsearch(検索)の段階にリーチする広告手法であり、ディスプレイ広告は「A」「I」の注意、興味段階にリーチする広告手法であるとのこと。
積極的に検索しているユーザーに訴求する方が、購買行動に繋がりやすいのですが、当然競合も同じキーワードでリスティング広告に参入します。必然的に入札単価が高騰し、利益を圧迫する状態に陥りやすくなります。
反対に、ディスプレイ広告だと積極的に検索しているユーザーではないので、すぐに購買行動に繋がるか?という部分が懸念されますが、ターゲティングがしっかり設計され、ランディングページもユーザー心理に沿って作られていれば、コンバージョンが生まれやすく、なおかつ競合が気づきにくいので顧客獲得コスト(CPA)も下がりやすくなります。
仮説力が勝負を決める!実際のディスプレイ広告の戦略策定
例えば高級紳士靴を販売していたとします。
ターゲットは30〜40歳までの男性で、社内的な立場や役職もあり、プロジェクトリーダーや管理職に就いている方だとします。
検索連動型広告の場合は「靴 通販」「高級靴 通販」など直接的なキーワードで勝負する事になるかと思いますが、競合も出稿してくるのでクリック単価が高騰していきます。
ユーザーの趣味、思考、ライフスタイルなど属性を絞り出そう
例えば、靴にこだわる男性は時計にもこだわりがあるんじゃないか?と考えます。オシャレな男性、仕事をばりばりこなす男性は小物にもしっかりこだわっていそうだ。あなたの身近にそういう男性がいればよりリアルに想像できるかもしれません。ディスプレイ広告の出向先を高級ブランド時計を販売、紹介しているブログなどに決めても面白いかもしれません。
靴と時計、Yシャツ、ネクタイ、スーツ・・・身につけるもので着眼点を決めてもいいと思いますが,その範囲では競合も広告を出稿している可能性がある場合、もう少し掘り下げてみるといいでしょう。
例えば決算書、報告書、営業資料の雛形の参照、ダウンロードサイトがあったとして。そのサイトに「プレゼンが上手く行く!勝負靴特集」というバナーがあったとしたら。ターゲットの男性は仕事に対してのこだわりがありそうだと仮定すると、多くの反応が期待できるかもしれません。
ディスプレイ広告の醍醐味であり、競合に差を付けるためには、思い切ったターゲット設定と、そのターゲットが普段見ているサイト、ブログ等を想像する事が重要になります。
検索連動型広告とディスプレイ広告の違いを知ろうのまとめ
検索連動型広告がリーチすべき部分とディスプレイ広告がリーチすべき部分を理解する。
ターゲット設定をしっかり行ない、ターゲットのライフスタイル、趣味、思考等から広告を出稿する先を決める。
競合に一歩差を付けるためには、仮説力が重要になってきますよ。