ウェブサイトの改善に一般的に使われるのがGoogle Analyticsだと思いますが、Google Analyticsにも限界があります。
特に最近多く見られる縦長のページ(ランディングページ)の場合、商品やサービスの説明を長いページで説明していくのですが、重要な内容や申込、購入ボタンがページの後半に多くある場合があるので、ユーザーに読み進んでもらうことが大前提になってきます。
Google Analyticsでは各ページの遷移、滞在時間など導線は調査できるのですが、ランディングページのような長いページの場合はスクロールしてもらうことが重要になり、Google Analyticsではそのデータを調査することはできません。
無料で使用できるヒートマップ分析を利用して改善策を実施、問合せが倍になったケースをもとにヒートマップ分析導入のメリットを説明します。
目次
無料でできるヒートマップ分析ツール「ptengine」
ヒートマップ分析はサーモグラフィー化したデータをもとにウェブサイト、ランディングページの改善に活用するツールなのですが、今回導入したのが「ptengine」というツールです。
導入する手順が非常に簡単で、無料で使用可能です。
※無料の場合は1アカウント1ページのみが分析対象になります。
アカウント開設後、提供されるトラッキングコードをそれぞれ間に挿入すると、24時間後にはサーモグラフィー化されたウェブサイトのデータを見ることができます。
ヒートマップ分析導入前の状態
ヒートマップ分析導入前のランディングページは、コンスタントに問合せを獲得している状態でした。
ただ、今回ヒートマップ分析を導入することで明確になったことがあります。
それはキービジュアルやキャッチコピーの部分以降の文章(ボディコピー)に読み進めるスクロール率が「55%」しか無かったことです。
すなわちそれは最初に訪問してきたユーザーのおよそ半分が離脱していることになります。
縦長のランディングページでこの状態はさすがに厳しいので、早速ヒートマップをもとに分析作業を行いました。
今回行った内容は
・キャッチコピーの改善
ユーザーが求めている内容とランディングページで提案している内容の相違があるのでは?という仮説を立て、改善を図りました。
ヒートマップ分析導入後55%から80%に大幅UP!
改善後、ヒートマップ分析ツールを確認するとこのような状態に。
スクロール率がかなり改善されました。
ページ平均滞在時間が倍以上!問合せも一気に2倍!
スクロール率の改善もさることながら、ランディングページで重要な鍵を握る「ページ平均滞在時間」。
離脱が多い=読まれないという図式が成り立つ以上、ユーザーにしっかりランディングページの内容を理解していただく必要があります。
改善後の平均滞在時間
また、スクロール率に関してですが、導入前は最後までスクロールされる確率が10%だったのに対し、改善後は20%まで伸びました。
最終的な結果としては問合せ件数が改善前より2倍になり、ヒートマップ分析による改善策はかなりの効果が見込めることがわかりました。
無料で導入できるヒートマップ分析を使わない手は無い
ランディングページの効果がWebマーケティングの成否をわかるといっても過言ではありません。
Google Analyticsでは分析できないユーザーの動きをしっかりと分析できるヒートマップを導入することで、さらなるランディングページ最適化(LPO)を行うことができ、大きな売上UPに貢献できることでしょう。
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