ウェブ集客の「要(かなめ)」と言っても過言ではないメールマガジン(以下メルマガ)。
一度商品を購入したり、サービスを利用したユーザーのメールアドレスを入手した後、お得な情報の先行配信や、ステップメール(段階を踏んでメールを発行する方法)でユーザーの購入に関する心理的段階を引き上げたり、自社ブランドへの好感度を高めるなど、メルマガはあなたのウェブ集客に置いて、様々な効果をもたらしてくれます。
しかし、あなたは発行したメルマガが本当に効果があったのかどうか?という効果測定をしていますか?
メルマガは読者にダイレクトで届けられる、効果の高い集客方法ですが、その効果測定を行っていないところも少なくありません。
メルマガの効果をさらに高めるためにも、どのメルマガの内容が効果が高かったのか?を計測し、改善する必要があります。
今回の記事ではGoogle Analyticとダミーパラメータを使って簡単にメルマガの費用対効果を計測する方法をお伝えします。
目次
Google Analyticsを使えばメルマガの効果測定は簡単にできる!
Google Analyticsは自社サイトにアクセスしてきたユーザーの行動データを細かく分析できる無料のツールです。
- どんな検索キーワードでアクセスされたのか?
- 検索エンジン経由でアクセスされたのか?
- 誰かのブログで紹介されたのか?
- どのページを閲覧しているユーザーがコンバージョン(CV)したのか?
など、ウェブサイトを所有している私たちにとって貴重な分析用のデータを提供してくれます。
そして、今回のテーマである「メルマガの効果測定」も簡単に行うことができるのです。
メルマガの効果測定において重要なのは以下の指標です。
- メルマガの開封率
- メルマガが本当に読まれているのかどうか(精読率)
- メルマガから誘導したいウェブサイト(ウェブページ)にアクセスがどれくらいあったのか?
- メルマガ経由の反応(購入、申し込み、ダウンロードなど)
残念ながら⑴、⑵の効果を測定するには、有料のメールマガジン効果測定ツールや、専用のメールマガジン配信システムが必要となります。
ですが、⑶、⑷に関しては無料のGoogle Analyticsを使って計測できるので、メルマガの改善をお金をかけずに行うのであれば、この二つの指標をもとに行っていくのがオススメです。
流入元の種類を覚えよう
Google Analyticsではユーザーがどのような流入元からアクセスしてきているのかを調べることができます。
Google Analytics左メニューから集客>すべてのトラフィック>チャネルを選択すると上図のような画面になり、あなたのウェブサイトへの流入元がわかります。
Referral・・・参照元ドメインがある場合(http://◯◯◯.jpなど)
Organic search・・・検索エンジンで自然検索結果から流入
Direct・・・直接入力での流入を意味します。URLを直接入力した際の流入以外にも、ブックマークからのアクセスや、QRコードを利用したサイトへのアクセスもdirectという項目で表示されます。また、メールソフトを使ったアクセスでは(direct)/(none)と表示されます。基本的に参照元がない(ウェブページを見ていない)ことになります。
Paid search・・・Google AdwordsやYahoo!プロモーション広告などの有料広告からの流入
Social・・・Facebook、Twitter、mixiなどのソーシャルメディアからの流入
Other・・・上記以外
通常、メールマガジンに自社サイトの商品詳細ページのURLを記載し、そのURLをクリックしてアクセスしてきた場合、基本的には参照元なしになってしまい、メルマガの効果測定ができません。 ※Webメール(Yahoo!メールなど)を経由してメルマガから流入した場合は、利用しているWebメールのドメインが参照元として記録されます。
メルマガの効果測定を行うためには、この流入元を明確にする必要があります。
メルマガの効果測定にはダミーパラメータを使おう
「ダミーパラメータ」というものを使えば、メルマガからの流入元を明確にすることができます。
簡単に言うとメルマガの効果測定用に、特別にGoogle Analyticsで計測できるURLを作ってしまおうということです。
実際の例で見てみましょう。
例えば僕のサービスでブログ集客コンサルティングサービスというものがあります。
https://www.keyword-hunter.com/blog_consulting
このサービス(上記URL)をメルマガ読者に告知して、どれくらいのユーザーが興味を持ってくれたのかを調べたいとしましょう。
通常、メルマガで告知する際には、誘導したいURLをメルマガの文章内に直接貼り付けることと思いますが、前述の通り、そのままでは本当にメルマガ経由でそのURLへアクセスしてくれたかどうかはわかりません。
そこで、メルマガ用に特別にURLを作成し、そのURLがクリックされればGoogle Analyticsに流入元として記録されるように設定するのです。 下図をご覧ください。
いきなり英語と記号ばかりでびっくりしましたかね(笑)
ごめんなさい、苦手な方はここで拒絶反応を起こしてしまう可能性がありますが、安心してください。穿いてます、もとい、これは誰でも簡単に設定することができます。
実は、この図にはメルマガの効果測定を行うための秘密が隠されています。
①・・・メルマガから誘導したいURLです。(必須項目)
②・・・参照元、つまりメルマガということを記載しています。(必須項目)
③・・・メディア(具体的な媒体)を示しています。(必須項目)
④・・・キャンペーン、どんな施策、展開なのかを記載しています。(必須)
このような特別なURLを設定すると、Google Analyticsを使って、メルマガ経由で誘導したいURLへアクセスしたユーザーのクリック数を調査することできるのです。
実際の計測例です。
参照元にEmailと書かれているのが確認できましたでしょうか?
何もしなければ、メルマガ経由でアクセスされたかどうか確認できないはずですが、特別なURLを作成し、それをメルマガに貼り付けるだけで簡単に効果測定ができました。
ちなみに、本当にこのURLにアクセスされたかどうか見てみましょう。
上図の「Email」をクリックすると、次の画面に遷移して確認することができます。
はい、ちゃんと
/blog_consulting
と記載されていますね。
「でも、こんな小難しいこと私にはできない・・・・」
大丈夫です。あるツールを使えばびっくりするぐらい簡単にこのメルマガ効果測定用のURLを使うことができますので、今からご紹介します。
Google URL生成ツールを使おう!
特別なURL(ダミーパラメータ)を作るには、Googleが無料で提供しているURL生成ツールを使いましょう。
このツールに順番に入力するだけで、とても簡単にメルマガの効果測定用のURLを作れます。
①にはメルマガから誘導したいURLを入力してください。(必須項目)
②には参照元、つまりメルマガということを記載します。mailmagazineとか、わかるように記入します。(必須項目)
③はメディア(具体的な媒体)を示しています。emailと記入してください。(必須項目)
④はキャンペーン、どんな施策、展開なのかを記載しています。僕の場合はブログ集客についてのサービス紹介だったので、blogと書きましたが、ここはあなたの好きなように書いていただいても構いません。(必須)
最後に⑤のURLを生成ボタンをクリックすると、ダミーパラメータが付随した特別なURLが自動的に作られるので、それをコピーして、配信したいメルマガに貼り付けてくださいね。
※②、④には日本語で入力も可能ですが、生成されるURLが長くなってしまうので、僕はやりません。
メルマガからの計測が出来れば、同時にメルマガ経由でコンバージョン(CV)したのかどうかを調べることができます。
※コンバージョンとはウェブサイト上でユーザーに起こしてほしい行動を目標にすること
・・・。
残念ながらCVまでは至らなかったみたいです・・・(涙)
コンバージョン設定についてはこちらを参考にしてくださいね。
メルマガの発行日別に効果測定をしたい!
パラメータはルールに則れば自由に設定可能です。
メルマガを定期的に発行している場合、
「どの日に発行したメルマガが効果があったんだろう?」
と考えますよね?
その場合は、下図のように、生成ツールの④の項目(キャンペーン)に発行日を入力すれば、日別のデータを計測できますので、ぜひチャレンジしてみてください。
メルマガ内で、どこにURLを設置した方がクリック率が高いのかを調べたい!
例えば、冒頭、中盤、終盤でそれぞれURLを貼り付けて、同じURLをメルマガ内で何度も紹介する場合、どの段階でより多くクリックされるのかを調べることができます。
ここまでお読みになっていただいた方なら、もうお気づきだと思います。
そう、これも④のキャンペーン入力時に順番を識別できるように設定すればいいのです。
※上図では日付も入れています。
こんなに簡単!メルマガのクリックとCVの効果測定方法のまとめ
いかがだったでしょうか?
せっかく一生懸命書かれているメルマガ。 本当に効果があったのかどうかをしっかりと計測して、ブラッシュアップを行い、WEB集客の重要なツールとして活用してくださいね!
せっかくなので、僕のメルマガにも登録してください(笑)