リスティング広告(Google AdwordsやYahoo!プロモーション広告)は新規のお客様を獲得するツールとしてたくさんのビジネスで活用されています。
新規でお客様を獲得するコスト、すなわちCPA(Cost Per Acquisition)というのは当然少ないほど利益も増えるため、ビジネスに大きく影響を及ぼします。
競合他社もどんどんリスティング広告を活用することが増えてくるなかで、クリック単価が高騰し、CPAも上がる傾向になりつつあります。
「以前はこんなにCPAがかからなかったのに・・・」
とお悩みのWeb担当者、リスティング広告担当者の方もいらっしゃるでしょう。
実はそういった悩みを解決する機能がGoogle AdwordsやYahoo!プロモーション広告では存在します。
今回は費用対効果が高く、顧客獲得コストを軽減できる機能をご紹介します。
目次
顧客獲得コストを軽減するリマーケティング広告とは?
結論から申し上げると「一度広告主のサイトに訪問してきたユーザーに対して追跡型の広告を見せられる」というもの。
Google Adwordsでは「リマーケティング広告」、Yahoo!プロモーション広告では「YDNサイトリターゲティング広告」という機能です。
図で説明しましょう。
ご覧の通り、一度は訪問してきたユーザーに対して、他のサイト、ブログを閲覧中再訪を促す広告を配信する仕組みです。
ウェブサイトを運営していればわかると思いますが、一度訪問してきただけでコンバージョンに至るというのはなかなか難しいのが現実です。
ユーザー側の立場にしても「他にもっと自分にとって有益なサイト(購入できるところ、問い合わせできるところ)があるのでは?」と思い続けている訳ですから、購買心理としては当然だと思います。
ではなぜリマーケティング広告が効果的な顧客獲得方法なのでしょうか?
リマーケティング広告が効果が高い理由
一度は訪問してきているユーザー(見込客)なので、あなたのサイトは購買、利用するサイトとしてユーザーの候補に入っている状況です。
リマーケティング広告、YDNサイトリターゲティング広告を使えば、その心理状況へ再度訴求するため、成約、購買率がUPする訳です。
Google Adwordsのリマーケティング広告は検索連動型広告やディスプレイ広告を利用している広告主であれば、ユーザーに対して配信することが可能です。
Yahoo!のサイトリターゲティング広告に関しては、YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)提携サイトのコンテンツページを閲覧した際に、広告を表示する広告掲載方式ですので、この広告機能を利用することが前提条件になります。
リマーケティング広告で顧客獲得コストを1/3にした実例
僕が実際に運用した例をご覧ください。
リマーケティングを使用した場合のCPAは1,908円。
通常の検索連動型広告を使用した場合のCPAは5,684円。
顧客獲得コストが約1/3まで減っています。
リマーケティング広告のメリット・デメリット
一瞬万能に見えるリマーケティング広告ですがメリットとデメリットがあります。
簡単にまとめると
メリット
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一度訪問してきた見込客(ユーザー)を逃さない。
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検討期間の長いビジネス(不動産購入、セミナー申込等)は効果が高い。
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ブランディング広告として利用できる。
デメリット
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何度もユーザーを追いかける広告なので「嫌がられる」場合もある。
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検討期間の短いビジネス(修理業など)は効果が薄い場合もある。
デメリットで挙げた何度も追いかける広告・・・ですが、管理画面のフリークエンシーキャップ機能を使えば一日◯回までしかそのユーザーに広告を見せないなどの細かい設定が可能です。
個人的にはデメリットよりメリットの方が圧倒的に大きいので、今すぐ利用されることを強くお勧めします。
リマーケティング広告を効果的に運用するコツ
リマーケティング広告を効果的に運用するには以下のポイントがあります。
■リマーケティング用の広告を「まだお悩みですか?」「今なら◯◯%引きの特典がついてきます」など、再訪したくなるような広告文、画像を用意する。
■再訪したユーザーに見せるページを変える。最初に訪問したユーザーとは違う心理段階(他社と迷っている状態)なので、段階に合わせたページを用意する。
重要なのはユーザーが再訪したくなるような広告づくり、また再訪した際に見せるページを工夫することです。
是非トライしてみてくださいね。
Google Adwordsのリマーケティング広告設定方法はこちらです。
Yahoo!サイトリターゲティング広告の設定方法はこちらです。